Implant

インプラント治療

インプラント治療

主にチタンで作られている人工歯根(インプラント体)を歯が抜けてしまったところの顎骨に埋入し、人工歯の土台とする治療です。手術で骨にインプラント体を埋めたあとは結合するのを待つ期間を経て、人工歯を装着します。入れ歯やブリッジといった治療よりもしっかり固定でき、人工歯の安定感がとても高くなります。天然歯のような感覚で強く噛めて、見た目も天然歯になじんで自然な口元になります。
ほかの治療と異なる特徴が、残っている歯に負荷がかからない点です。天然歯の健康寿命を削ることなく、歯としての機能を回復できます。

ほかの治療との違い

  • 入れ歯

    歯肉に似せた床(しょう)という土台に人工歯を乗せています。保険診療もあり費用を抑えられますが、部分入れ歯は固定するために使う金属のクラスプが目立ちます。また、厚みがあるため装着時に違和感を覚えるほか、安定感に乏しく強く噛めないなどのデメリットがあります。

  • ブリッジ

    被せ物と連結している人工歯で、失った歯の両隣に残っている天然歯に被せます。ブリッジも保険診療があるので治療費を抑えることができ、しっかり噛めるなどのメリットもあります。ただし、固定源となる歯を大きく削らなくてはなりません。また、金属製のブリッジを使う場合は目立ってしまいます。

  • インプラント治療

    顎骨と人工歯根(インプラント体)を結合させ、そこに人工歯を固定する治療です。保険が適用されないので費用が大きくかかり、手術も必要となるので体への負担がかかります。しかし、天然歯のように自然に噛めて周囲の歯に負担をかけず、見た目が自然に仕上がります。

当院のインプラント
治療の特長

  • ニシカワ歯科の院長は日本口腔インプラント学会に所属し、20年以上にわたるインプラント治療の経験をもっています。
  • 歯科専用のCTスキャナーを導入。顎骨の状態を立体的に把握し、正確なインプラントの治療計画を立てることができます。
  • 治療にはマイクロスコープを使用。肉眼では見られない患部の様子を確認することが可能で、より正確な診断や精密な治療を行なうことができます。
  • 最少4本のインプラントですべての人工歯を支える「オール・オン・フォー」にも対応しています。
  • インプラント治療に際しては充分な局所麻酔を実施。痛みはほとんどなく、抜歯と同程度になります。

インプラント治療の流れ

  1. Step 01

    ご相談

    患者さまがお悩みになっていることや、治療について希望することなどをお伺いします。担当の医師がお口の中を拝見し、現時点で考えられる治療方法や、インプラント治療の概要、メリットやデメリットなどについてご説明します。質問がありましたら遠慮なくお話しください。

  2. Step 02

    検査

    お口の中の状態を詳しく調べるために検査をします。検査内容は、噛み合わせの確認、歯周病の有無のチェック、レントゲンやCTによる撮影などです。CTでは顎骨の高さや量、血管や神経の位置なども調べられるため、インプラント治療が可能か判断する材料にもなります。

  3. Step 03

    治療計画のご説明

    検査結果を分析し、患者さまごとに治療計画を作ります。治療内容のほかに治療スケジュール、見積もり金額などが盛り込まれています。患者さまに治療計画をご説明し、ご納得いただけたら治療をスタートします。ご質問などもお気軽にお話しください。

  4. Step 04

    初期治療

    歯周病や虫歯などの病気が見られる場合は、インプラント治療を始める前にしっかり治します。歯周病があるとインプラント体が顎骨に定着しにくくなります。また、虫歯も先に治療をして、詰め物や被せ物をしたうえで噛み合わせを整えます。

  5. Step 05

    インプラントの埋入

    顎骨にインプラント体を埋入するための手術に移ります。手術中は局部麻酔をしているため、痛みはほとんどありません。検査結果で得られたデータをもとに、正確な位置へ埋入します。埋入が完了したら、顎骨とインプラント体が結合するのを待つ治癒期間に入ります。

  6. Step 06

    人工歯の装着

    治癒期間が終わったら、埋入したインプラント体にアバットメントとよばれる支台を装着します。そのうえで、患者さまにフィットする上部構造(人工歯)を作製するために型取りをします。それをもとに上部構造を作り、色合いや形などを調整して装着します。

  7. Step 07

    メンテナンス

    治療後もインプラントを長くお使いいただくために、充実したメンテナンスでサポートします。インプラントの周囲が炎症を起こさないように、検診でインプラントの状態をチェックします。また、クリーニングやブラッシング指導を通じてお口の中をきれいに保ちます。

インプラントの
メンテナンスについて

インプラントは周囲の組織が炎症を起こしやすいため、日々のメンテナンスが大切になります。基本となるのは毎日のブラッシングです。歯垢などの汚れを取り除いて、炎症が起きるのを予防します。そして、定期的に検診を受けることも大切です。炎症が起きかけていないかチェックを受け、クリーニングなどの処置によって清潔な口腔環境を維持します。インプラント治療後も、数ヵ月ごとに通院するようにしましょう。

無料相談について

初診相談は無料です。
まずはお気軽にご相談ください。

リスク・副作用

インプラント治療にともなう一般的なリスク・副作用

・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
・高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
・手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
・手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。
・手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
・インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
・毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。

入れ歯の作製・使用にともなう一般的なリスク・副作用

・内容によっては自費(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・入れ歯を固定するため、患者さまの同意を得てから残存歯を削ったり抜歯したりすることがあります。
・使用直後は、口腔内になじむまで時間がかかることがあります。
・事前に根管治療(神経の処置)や土台(コア)の処置が必要となることがあります。
・入れ歯を装着していない時間が長いと、残存歯の傾きや損失、歯槽骨(歯を支える骨)の吸収などが起こることがあります。
・咬合が変化したり、固定源である残存歯が削れたり抜けたりした場合は、入れ歯の調整・修理が必要になることがあります。
・金属を使用する入れ歯では、金属アレルギーを発症することがあります。
・使用方法などにより、破損することがあります。
・定期的な検診・メンテナンスが必要です。

ブリッジの作製・使用にともなう一般的なリスク・副作用

・内容によっては自費(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・失った歯の両隣の健康な歯を削る必要があります。
・支えになる歯に負担がかかり、将来的にその歯を失う可能性が高くなります。
・奥の場合は金属でしか対応できません。
・連続して歯を失っている場合、治療できないことがあります。
・ブリッジと歯肉との間に食べ物のかすが詰まりやすいので、口の中の衛生状態を保つことが難しくなります。
・顎骨の吸収を抑制できません。

歯科用CTを用いた検査にともなう一般的なリスク・副作用

・コンピューターを駆使してデータ処理と画像の再構成を行ない、断層写真を得る機器となります。
・治療内容によっては保険診療となることもありますが、基本的には自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・検査中はできるだけ顎を動かさないようにする必要があります。
・人体に影響しない程度(デジタルレントゲン撮影装置の1/10以下)の、ごくわずかな被ばくがあります。
・ペースメーカーを使われている方、体内に取り外せない金属類がある方、妊娠中または妊娠の可能性のある方は検査を受けられないことがあります。

マイクロスコープの使用にともなう一般的なリスク・副作用

・治療内容によっては保険診療となることもありますが、基本的には自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・精密な治療を行なうための歯科用顕微鏡であり、焦点の合う範囲が狭いため、立体的な観察機器としては必ずしも適しません。治療内容によっては使用しない場合があります。

All-on-4にともなう一般的なリスク・副作用

・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・インプラントの埋入ともない、外科手術が必要となります。
・インプラントの埋入に関するリスク・副作用については、上記「インプラント治療にともなう一般的なリスク・副作用」をご確認ください。
・残存歯のある方は、症状により抜歯や歯槽骨の切削など外科手術が必要となることがあります。
・治療当日に仮歯を装着できますが、最終的な人工歯を装着できるのは、インプラントと骨とがしっかり結合してからであり、それまで数ヵ月の期間を要します。